環東アジア研究センター「笪 志剛氏講演会」を開催しました
環東アジア研究センターは、11月20日(水)に五十嵐キャンパスにおいて「笪志剛氏講演会」を開催しました。この講演会は、日中関係及び両国の協力が新しい時代を迎えつつある中で、黒龍江省と新潟県(市)の協力をいかにして深められるのか、シンクタンクにおける北東アジアと日中関係研究の視点から一歩進んで、地域協力の立場から議論することを目的に、環東アジア研究センターの中小企業ナレッジネットワークセンターが企画したもので、当日は学内関係者をはじめ、自治体及び企業関係者等48名の参加がありました。
はじめに髙橋学長から挨拶があり、続いて髙橋環東アジア研究センター長から同センターの趣旨及び経緯の説明がありました。
次いで、中国黒龍江省社会科学院東北アジア研究所所長・研究員で東北アジア戦略研究院首席専門家の笪志剛(ダ シコウ)氏による講演が「日中関係の正常化と地域協力の新たなチャンス -黒龍江省と新潟の協力を深める観点から」をテーマに行われ、黒龍江省と新潟県(市)における国際交流及び地域協力について様々な分野からの提言がなされました。また、中小企業ナレッジネットワークの趣旨にも沿い、黒龍江省における中小企業の対日協力についても実状をもとに今後の可能性や展望を述べられました。
その後、公益財団法人環日本海経済研究所(ERINA)調査研究部研究主任の穆尭芊(ムウー ヤオーチェン)氏から、笪氏の講演を受けて「経済協力や投資による関係が重要視されることも多いが、地域の豊かさを実現する国際交流が重要」とのコメントをいただきました。
参加者とのディスカッションでは、ハルビンの強み・弱みについて、講演の中で示された「4つの良くないこと」の改善について、企業説明会における中国の「官」の強さについて、ロシア(極東地域)・中国(黒龍江省)・日本の多国間協力について等、活発な議論が交わされました。
参加者は熱心に耳を傾け、休憩中や終了後は歓談や情報交換の場にもなり、大変有意義な会となりました。
本学では、今後も環東アジア地域における研究活動を推進していくとともに、研究活動に密接に関連する人材育成への支援及び広報活動を行っていきます。
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中小企業ナレッジネットワーク