【インタビュー】自身の学生生活を振り返り、現代の学生に伝えたいこと 有元知史

2020年10月07日
特集 中小企業

写真:有元先生

普段は原価計算論、管理会計論といった会計・経営に関する講義で学生と接し、「学生との双方向のコミュニケーションを大切にしている」という有元先生に、自身の学生時代のことや大学教員になった理由、今後の学生に求められることなどを伺いました。

変わり者!? クイズ番組が好きだった子ども時代

――先生はどんな子どもでしたか?

有元 マンガとかは全く見ないでクイズ番組ばかり見ていて、クラスでは変わり者と言われました(笑)。でもとにかくクイズや映画、スポーツイベント、企業の出す新製品など様々なもの(マンガ以外)に興味を持ちアンテナを張っていました。

気づいたら大学の教員に? 進路を決めた出会いとタイミング

――学生時代は何に力を注いでいましたか?

有元 ゼミです。当時指導いただいたゼミの先生の考え方は、今自分のゼミの考え方にも影響しています。

――就きたい職業はありましたか?

有元 就きたい職業は特になく、大学生活のなかでたくさんの人との出会いがあり、そうした出会いやタイミングや流れのなかで気づいたら大学の教員になっていたというのが本当のところだと思います。

――なるほど。人との出会いやタイミングが大事なのですね。学生時代の仲間とは今でも会ったりしますか?

有元 大学時代の出会いは今現在にも影響を及ぼしていて、当時からの遊び仲間6人くらいとは今でも毎年会っています。

――やはり大学時代の出会いは大切です。

広い視野を持ち、様々な境遇や価値観の人と出会おう

――学生に求められることは何だと思いますか?

有元 多様性を理解できる広い視野を若者には持ってほしいです。もちろん経済などの学問も学んでいただきたいですけど、学生を社会に送り出す立場からすると、様々な個性や多様性も大学では学んでもらいたいと思っています。

――学生のうちにやっておけば良かったことや何かアドバイスがあればお願いします。

有元 当時のことを思い出すと、境遇の近い人といると気持ち良いっていうのがあったと思います。確かに仲の良い友達といる方が楽しいのはあるんだけど、留学などして自分と境遇や価値観の異なる人と積極的に交流していれば良かったと、今になって強く感じます。

――学生の期間でないとなかなか留学もできないと思うので、学生のうちにやるべきことの一つですね。先生が外国に行った際に感じたことや経験はありますか?

有元 韓国の大学で授業を行った際の経験は、とても印象に残っています。韓国の学生は、日本から来た私の授業を真剣に聞いてくれ、様々な意見交換をしました。日本で得られる情報や印象とは時にバイアスがあり、現地に行ってはじめて分かることがたくさんあると経験しました。

――実際に現地に行かないと感じ取れない貴重な経験ですね。

プロフィール

写真:有元知史有元 知史(ありもと・さとし)

新潟大学人文社会科学系(経済科学部)、准教授
早稲田大学商学部、早稲田大学商学研究科(大学院)卒。2008年新潟大学経済学部の教員となり、2020年4月に経済学部は経済科学部へと改組され現職に至る。所属学会・委員会は、日本管理会計学会と日本会計研究学会である。自身の活動・研究として「中小企業の連携と管理会計情報の役割」といった問題の研究の他、新潟地域の研究・教育における産学連携についての活動を行っている。

取材日:2020年9月1日
取材・文/経済学部 羽深大成

 

写真:インタビュアー
(後列)張先生、有元先生
(前列)インタビュアー:矢ケ崎さん、羽深さん、坂田さん

 

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